こんにちは!こつめです。
たまたま材料が揃いましたので、一般的ではない方法でサクッとバスドラムのヘッドに穴を開けちゃいました!
そもそも何故バスドラムには穴を開けるのか、穴の大きさや位置はどうすればいいのかもついでにまとめてみました。
目次
バスドラムのヘッド 穴の意味・大きさ・位置
ざっくりとした説明ですが、バスドラムはそのままだと「どぅーん」という音で余韻が長いわけですね。
アコースティックな音楽が主流だった時代にはそれで良かったんですが、エレキギターが鳴り響くようなロックやテンポの速い音楽ではもっとバスドラムのアタックが欲しい、キレのある音が欲しくなってきます。
その為バスドラムのフロントヘッドを外す、あるいは中央に大きく穴を開ける、さらにはバスドラム内部に毛布を突っ込んでミュート(余韻をカット)する方法が取られていた時代がありました。
しかしフロントヘッドがないとバスドラムの胴に歪みが生じるという強度的な問題が起きます。また、音楽的にもアタックだけでなく、豊かな鳴りも求められるシーンが出てくるようになってきます。
その解決策としてヘッドの端の方に適度なサイズの穴を開けてアタック音を確保、余韻はミュートで調整する、アタックと鳴りを両立したスタイルに落ち着きます。
当時を経験してきた訳ではないので歴史的な部分は伝聞ですが、最近ですと4時〜5時か7時〜8時あたりの位置に、5〜5.5インチ大の穴を開けるケースが多いです。
穴が開いていると、バスドラムの中に入れたミュートを調整しやすいというメリットもあります。開いていなかったら、いちいちヘッドを外さないとならなくなりますからね!
ホールカットリングを使わずに穴を開ける
世の中には「ホールカットリング」という穴を開けるガイドを使う方法がポピュラーだと思いますが、今回は使いません。
・空き缶(粉ミルクの缶が直径5インチだったので使用。1号缶の缶詰なら約6インチ)
大きい缶詰といったら業務用のパイナップルなんかが真っ先に思い浮かびますが、プロテインやコラーゲンの缶もいけそうな気がします。(実測してませんので、イメージです。)
バスドラムヘッドに穴を開ける手順
手順と言っても、Youtubeで海外のドラマーがやっていたのを自分でもやってみたというだけなんですが、材料にコンロと書いたように、火を使うので注意が必要です。
やり方は3ステップと単純ですが、実際やってみると気を付けた方が良いポイントがありましたので、その辺りも含めてお伝えしていきます。
1.穴の位置を決める
注意点としては、ヘッド裏にミュートリングが付いている場合があるので、そこを避けること。リングもろとも穴が開いちゃいますからね。
慎重にやるならば、サインペンでマーキングしておくと良いです。
2.空き缶を熱する
弱火で加熱しますが、換気は必須です。
今回10秒加熱してヘッドに当ててみたところ温度が低かったようなので、追加で15秒程熱しましたらフライパンを空炒りした時くらいの煙が出てきました。
もしかしたらガス火ではなくIHコンロだと煙は出ないのかもしれません。
3.冷めないうちにヘッドに押し付ける
余裕がなかったので穴開け中の写真はありません。
なお、ヘッドが溶ける匂いがするので換気扇は付けたままが良いです。
できれば熱に強く、溶けたヘッドが付着しても良い平台があれば楽に作業できると思います。
元ネタでは、大理石のまな板のような物の上や、でっかいキッチンにバスドラムを置きヘッドを張ったまま穴を開けてました。
ですが、そんな環境はないので、台所で半分ヘッドを浮かせながら行いました。目測を誤ってはいけないので、マーキングしておくと良いと思います。
ポイントはなるべく水平に、思い切って力強く押し付けることです。じわっと入り込むように開いていきましたので、すっぽ抜ける心配はないと思います。
さて仕上がりのほどは!
ててーん
まさかの若干失敗!人に言っておきながらマーキングしなかったせいですね。
先に触れた部分が溶け、張力が弱くなった方はしっかり当たらなかった為に溶け残りが生じたと思われます。
きちんと缶が当たった部分は切り口が滑らかです。残った部分は仕方ないのでカッターでカット。
後から切った部分もパッと見てわかるほどのガタ付きはありませんが、下準備を怠らなければ恐らく1発で開くと思います。
まとめ
今回はすっきりと穴は開きませんでしたが、私の感覚ではカットするよりも格段に楽でした。
切り口が溶けて滑らかになるのも耐久性が上がって良いと思います。
下手にカットするとそこから裂けていったり、最悪ヘッドが使えなくなったりしますからね。
現在では穴開きのヘッドが販売されていたり、あらかじめミュートが仕込んであるヘッドなどもありますので、自分でホールカットする事は少ないかもしれません。
もし自分で開ける機会がありましたら是非試してみてください。火の取り扱いと換気には注意ですよ!