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crackedcymba-repair

どうも、こつめです!

割れたジャンクシンバルを手に入れては、手作業で修復して再利用しています。

今回の記事は、シンバルをカット加工してリペア・再生していく内容ですが、動画版も作成してあります。

動画版では、修復前後の音比較も録ってみましたので、是非そちらもご覧ください

シンバルリペアの動画版はコチラ!

シンバルのカットに必要な道具

シンバルカットの際に、電動工具は使用していません

使った工具は2つだけ

cymbal-repairtools

シンバルのカットリペアに使用した工具
・糸ノコ 「PICUS マジカルソー」
・ダイヤモンドヤスリ(半丸)

「マジカルソー」には刃が2つ付属していますが、ダイヤモンド刃の方で切ります。
刃といっても、鋭利な形状ではないので、普通のノコギリよりも余程安全性が高いです

ヤスリは、平らな部分と角の部分の両方に対応できる、半丸タイプが便利だと思います。

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シンバルカットの手順

シンバルカットの手順はシンプルに3段階!

シンバルのカットリペア手順
①シンバルへのマーキング
②シンバルの割れ部分をカット
③切断面をヤスリで滑らかにする

①シンバルへのマーキング

切り始める前に、シンバルカットの際の目安となる、ガイドラインをマジックでマーキングします。

割れ終わりから、端(エッジ)に向けて線を引きますが、引いた線は、切る時に消えるので後に残りません。

cymbal-marking

②シンバルの割れた部分をカットする

シンバルに付けたガイドラインの箇所を、糸ノコで切っていきます。

cymbal-cutstart

最初は刃を寝かせ気味にして、歯が入ってきたら立てていくと切りやすいです。

今回、切削油を使わずに加工しています。その分、削りカスが飛び散りやすいので、大きめの受け皿を用意しました。

あとは割れ終わり(ヒビの終点)に向かってひたすら糸ノコを動かしますが、切るというよりは削っていく感覚です。

cymbal-cutoff

細かいことを言うと、緩やかなカーブにカットした方が長持ちしやすいのですが、切断量が多くなるとサウンドの変化も大きくなるので、この辺りが落とし所だと思います。

また、手工具で綺麗なカーブを描くのは難しく、かえって見た目が悪くなったりします。

③シンバルの切断面をヤスリで滑らかにする

シンバルの割れ部分をカットしたら、切断面や割れのバリを、ヤスリで滑らかにしていきます。

内側の直角の部分は、丸い面を当てると削りやすいです。

cymbal-smooth

シンバルを裏表ひっくり返しながらヤスリがけしていきます。

加工中は、削れた金属がシンバルに付着していきますので、適宜拭き取ります。

ヤスリがけは、触れても怪我しない程度に滑らかになったらOK。

cymbal-cutcheck

続いて残りの割れ部分もカットしていきます。

今回は2箇所カットしていて、ゆっくり切った方は約7分、気合いを入れた方は3分程度の作業時間。ヤスリがけは全体で8分程度かかりました。

動画用の映像を撮りつつ所要時間30分ですので、初めての作業でもそれ位で終わると思います。

作業時間の長さは、シンバルの厚さや素材・割れ具合によります。

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シンバルのリペア 仕上がり

カットとヤスリがけが終わり、シンバルのリペアが完了した姿がこちらです。

cymbalcut-complete

なるべくカット量は最小限になるように心がけて作業しました。

リペア後に実際鳴らしてみたら、全然OK!普通に使えるサウンド!。

ちなみにこのシンバル、かなり汚れていたのでクリーニングもし、さらにクリアなサウンドが蘇ってきました。

シンバルのクリーニングについては、別記事にて詳しく書いていますので、そちらもどうぞ!

おわりに

見た目良く加工するには電動工具が必要になってきますが、実用の範囲であれば手工具のみでシンバルの加工は可能です。

割れているシンバルは中古市場でも安く取引されていて、今回も400円で手に入れています。

最近は見かけませんが、スタジオで無料で置いてあることさえありました。

作業自体それほど難しくないので、興味のある方はリペアに挑戦してみてください。

シンバルの状態次第では、実用に耐えるサウンドが格安で手に入りますよ。